小さな願望

一日中ただぼーっとして、空を眺めていたいな。
快晴じゃなくて、雲のある空がいい。空の色が青ければ青いほどいい。
何にも考えないで、ただ雲が流れていくのを見ていたい。
ずーっと見ている内に寝てしまうのもいい。
とにかく空がたくさん見える場所に寝転んで、自然をおもいっきり感じたい。

それで気付いたら夕方になってて、きれいな夕焼け空を眺めたい。
そしてその夕焼けの美しさに心を打たれたい。

日が暮れて、夜になって、たくさんに広がる星空を眺めたい。
星の輝きを見て、神秘的な気持ちを味わいたい。
もう存在しないかもしれない星の輝きを、忘れないようにこの目に焼け付けたい。
誰のものでもないこの空を見て、自分はちっぽけな存在と感じる。
そう思うと寂しい気持ちになるけれど、それが私だけじゃないと思うと、少し安心する。

そんなことを思いながら、空を一日中眺めていたい。


…それが私の小さな願望。